世の中には派手で目立ってカッコいい仕事と、逆に地味で目立たない仕事があります。弊社は「地味で目立たない仕事」をやる会社です。
創業当時はカッコいい仕事をしたかった
弊社は2007年創業して2008年に法人化しましたが、当時はもう本当にカッコいい仕事をしたかったんです。とにかく誰もが知っている会社、誰もが知っているサービスの仕事をしたかった。インターネットの会社のオフィスは港区か渋谷区しかありえない、スーツはオーダー、カバンは愛して止まないゼロハリを何個も買って。
いくつかのアドバイスで生きる道を変えることに
そんなときにある先輩経営者からいただいたアドバイスで生きる道を変えることに。それはこれまでの生き方をガラリと変えるものでした。
50万円の仕事1本よりも5万円の仕事を10本取れ。
当時は1本の仕事はなるべく大きいものにしたかった時代。そんなときにもらったアドバイスがこれ。どんなに大きな会社でも一気に苦しくなる時がある。支払いが遅れたり、ときには契約が切れることも。そんなときに1本に依存度が高いと、経営が危なくなる、というアドバイスでした。
社会貢献もいいけどまずは自分の家族から大事にしろ。
これは衝撃のアドバイス。社会にインパクトを与える仕事をしたかった、そんなときに「まず家族から」というアドバイス。家族の次にスタッフ、スタッフの次に既存のお客さま、その順番に大事にするという教えでした。
みんながやりたい仕事は競争が激しい。みんながやりたがらない仕事は競争がない。
これは頭では分かっているけど、本当の意味で理解できたのは最近の話。そしてこれこそが「地味で目立たない仕事をやる」という弊社の方針そのものに影響を与えてくれたアドバイスです。
イメージでいうと、デザインのようなかっこいい仕事は氷山の一角で、水面下ではだれにも気づかれることがないかもしれないけど会社を支えてくれている立派な土台がある、そういった状態が理想です。
その意味ではまだまだ弊社は氷山の一角レベル。これから水面下に氷を育て、地下に根を生やし、強靭な土台をつくっていきたいと思います。