「見栄はコスト」。先日読んだ本にこんな言葉がありました。また別の本にはこう書いてありました。「飲食店をひらくとき、内装もこだわって、食器もこだわって、制服もおしゃれに・・・なんてことをする飲食店はたいてい失敗する。儲からないうちは、徹底的に料理をうまくして、儲かったお金で、内装や食器に力をいれていく方がうまくいく。」まさにその通りだと感じました。大企業の戦略はまったく違う視点が必要かもしれませんが、中小零細、ベンチャー企業にとってはとても有効な考え方だと思います。
例えば最近、「ホームページを作りたい」というご要望をたくさん頂いております。(本当にありがたいです。)その際、冒頭の考え方で、「見込み客、(直近の)見込みの売上はどれくらいですか?」とお伺いすると、「だからホームページ作って見込みを作るんだよ」と仰るケースがほとんどです(95%くらい)。そしてそういう場合は、「センス良く」「かっこよく」「おしゃれに」というご要望が一番最初に来ることが多いです。
逆に「見込み客は○○人位」と明確にお答えになる場合(5%位)は、「(見込み客の方にとって)分かりやすく」というご要望を頂くことが多いです。
もちろん、かっこ悪いよりかっこいい方がいいに決まっています。そして正解不正解はだれにも分かりません。どんな方法でも結果を出せる人はいます。ただ、限られた時間、予算の中で優先順位をつける必要があるならば、後者の5%の選択をオススメします。そして儲かったお金で、よりよいサイトに向けて次の投資をする。いうのが僕らの価値観かもしれません。
字(フォント)の大きさから、写真の有無などはもちろん、どういう切り口で説明した方が、お客様にとってより理解しやすいか。もしかしたら手書きの説明がいいのであれば、手書きで説明した紙を写真で掲載してもいいかもしれません。そこはインターネットのいいところ、無限に表現方法はあります。伝えるべき情報を、分かりやすくきちんと伝えることを重視したいと思います。
これからも、お客様のホームページを含めたインターネット戦略のお手伝いの中で、喜んでもらえる、喜び続けてもらえる、そんなアドバイスができたらとてもうれしく思います。
株式会社フロンティアゲート
吉武和英