いろんなお客さまとお話しすると、どんなに外部からの評価が高い会社の経営者さまでも、必ずお悩みや課題を抱えておられるようです。
よくお話ししてみると、経営者さまのお悩みや課題の中心やきっかけは「スタッフへの愛」であることが多いようです。具体的には「スタッフの給料を上げたい」「もっといい環境で仕事をさせてあげたい」「もっといい生活させてあげたい」といった願望です。
それを実現するために経営者は一生懸命に仕事をされています。自分も一生懸命に仕事をするから、スタッフさんへの要求も厳しくなります。すると残念なことにスタッフさんから「最近厳しくなった」と否定されます。最悪は「もうついていけない」と辞められてしまいます。
では現状維持でいいのかというと、それはそれで「こんなに仕事がんばってんのに給料あげてくれない。」「社長は認めてくれない。」となります。そういうシーンを見ていると、経営者という仕事は本当に報われない仕事だとつくづく思います。
ただそれでも成果を出されている企業の経営者さまを見ていると、もちろん同じようなやりとりも起こっていますが、それでもしっかりと話し合いの時間をとって対応されていることが多いようです。ある経営者の方は「100人のスタッフがいたら100通りの伝え方を用意するのが経営者の仕事」とおっしゃっていました。
経営者みずからがスタッフと向き合う、スタッフの人数分、伝え方を用意して伝え続ける。その姿勢がもしかしたらスタッフさんの心を動かすのかもしれません。たしかに親子の会話はそうですよね。どんなに子供が可愛くても譲れないところは絶対に譲れない。徹底的に向き合います。何度も何度も向き合います。その覚悟かもしれませんね。
そしてそんな姿をみていると、外部メンバーとしてサポートさせていただいている弊社も、そういった経営者の想いをスタッフさんに代わりに伝える、というのもじつは大事な役割なのかもしれない。そう思い始めた今日この頃です。
株式会社フロンティアゲート
吉武和英
