かなり前にどこかのカフェか定食屋さんか忘れましたが、ある若い女性が一人で席につき、これから食べようとした瞬間に、手を合わせて「いただきます」とつぶやいてから食事を始めたシーンを目にしました。決して誰かにみられているからではなく習慣になっているのでしょう。その瞬間にぼくは「あ、あの子絶対いい子だな」って感じました。
何事もうまくいくためには本人の努力はもちろん必要です。結果もしっかり出さないといけません。でも同時に、だれかに応援される環境に身を置けることもすごく大事で、それは本人が出す結果だけではなく、本人の普段の行動が大きく影響するんだろうな、と最近強く感じます。
冒頭の女性は、おそらく彼女が何かをがんばりたいと思ったときには、ぼくも応援したくなると思います。だって、だれも見てないのに、食事を始める前に手を合わせて「いただきます」と言える子です。きっといろんな人に感謝しながら生きていける子なんだと思います。
もしかしら日本人だけの美徳かもしれないとも思いましたが、メジャーで活躍する大谷選手の「ゴミ拾い」はアメリカでも注目されているとのことで、「人として素晴らしい」というのは世界で共通して評価されることのようです。
もちろんそこから先は本人が結果を出す努力が必要ですし、結果を出さないといけません。
「応援してもらえる環境に身を置ける幸せ」と「やりたいだけ努力できる幸せ」、この二つの幸せをしっかりと感じ、そしてしっかりと活かす。禅問答のようですが、それこそがまさに幸せな人生であり、幸せに生きる方法なんじゃないかと思います
